2014年4月2日水曜日

小さな別れに寄せて

3月最後の週末は保育園の卒園式と同時に行われる(自分の子供の)進級式に参加してきました。この保育園ではすべての行事が出席ではなくて参加!なのですが、卒園式は1年の締めの行事でもありぐっと来るものがありました。

この保育園が「共同保育」という、保育者と親と子供がうまくかみ合ったコミュニティであり、親同士、親と子供、子供同士、親と保育者、保育者と子供という関係が複雑に、面白く絡み合っています。当然さまざまな人間関係が発生するのですが、卒園ということでひとつの区切りになってしまうのはやはり寂しいです。

卒園式の個人的な一番の見所は「卒園する親の言葉」だと思って毎年楽しみにしています。子の親という共通事項はあるのですが、子供の個性も違えは、親の考え方、その他さまざまなことが違います。違いから見えてくる点と子育てというなかで共感できる点、その結果?!としての子供を見ることができ、思わずホロリとしてしまいます。

春、桜の花はいつも小さな別れをたずさえている気がします。
暖かい春の日差しを浴びた桜の花びらは、薄鈍い春の空を背景にして、かすかな桜色と感じられます。


この季節に毎年聞きたくなるのは、Claude Debussy [hommage à rameau]
ドビュッシーの「ラモー讃」です。
演奏はミケランジェリではなく、ミシェル ベロフ。このちょっとゆっくりなテンポと低音の響きが素敵。

楽譜はこちらから見ることができます。
IMSLPのサイトより(Debussy Images-hommage a rameau)