2012年6月27日水曜日

知合いの知合いの情報は正しい


知合いの知合いから教えてもらった「アンリ・ル・シダネル展」を観に新宿の「損保ジャパン東郷青児美術館」に行ってきました。何気に東郷青児美術館に行ったのは初めてでした。

なるほど、日本ではまだひっそりと紹介されている程度の認知度なのだけれどしっとりと落ち着いて、光の扱いを大事にする画家なのが良く分かりました。個人的には広島に住んでいたときにひろしま美術館の常設展示の目玉として「離れ屋(ジェロブロワ)1927年」を何度も何度も観ていたのですが、まとまった個展は初めてだったのでとても楽しめました。

19世後半~20世紀初頭のフランス人画家というだけで興味深々。印象派と時代的にもかぶり、かなり影響を受けているのが分かるのですが、「印象派には属さず」という説明に納得。

月の明かりに照らされた絵がたくさんあり、月の光の魅力に気がついていた人なのだなと分かり月オタクとしてはうれしくなりました。丁寧な筆使いと、落ち着いている色調、花を中心とした風景画、しっとりとした印象から、知合いの知合いの趣味の良さも感じられました。

「運河(アミアン)1901年」(パステルの傑作)、「月明かりのなかの教会(ビュイクール)1904年」、「夕暮れの小卓(ヌムール)1921年」がステキでした。

結構な作品が個人蔵となっているのも気になった点です。きっと日本国内にあるんだろうな・・・。東京の次はひろしま美術館での開催なのだが、きっと広島の方が内容が充実している予感!

今聴いているのは、Gontiti[My Favourite Things]

2012年6月17日日曜日

メニュー(備忘)

買い物するもの
 ・ひき肉(1人あたり150グラムとするか)

 メニューと材料
 [ハンバーグ]
 ひき肉、玉ねぎ、塩、胡椒、卵、パン粉少々

 [具の候補]
 ズッキーニ、玉ねぎ、トマト、レタス、チーズ、目玉焼き、オリーブ

 [かぼちゃのスープ]
すでにできている

 [付け合せ]
 グリル野菜(ジャガイモ、オクラ、にんじん、トウモロコシ、インゲン)

 [飲み物]
 白ワイン、ビール各種、麦茶、水出しコーヒー、パゴダにモモジュース

 [デザート]
 パウンドケーキを作るか、池上本門寺のあんみつ

 結構楽しい昼食になりそうです。

あなたに見せたい絵がありました。(ブリヂストン美術館)

半月くらい前の雨降りの火曜日、八重洲にあるブリヂストン美術館へ行きました。目当てはブリヂストン美術館が持っている(主として常設展を構成している)絵を中心とした特別展があったからです。

19~20世紀の西洋絵画が中心で、国内では有数のコレクションとして有名です。個人的には中学生のときに、当時住んでいた浜松の美術館に「ブリヂストン美術館展」という特別でやってきた際に出会いました。その時の衝撃といったら・・・。それまでは旅行で行った富士美術館などロココ、新古典主義の絵と出合う機会が多く、なんかちょっとつまらないという感想を持っていました。

ゴッホのムーランルージュ、モネの睡蓮、 ルノワールのシャルパンティエ、ピカソのサルタンバンク、セザンヌのヴィクトワール山、シスレーの6月の朝、コローのダヴレー・・・まさに19~20世紀の西洋絵画のエッセンスです。当時の記憶には無いのですが、きっと佐伯祐三も見ていたはずです。大人になってこんなに惹かれるのはきっと記憶の奥底に焼きついていたからでしょう。

というわけで、約20年前の自分のことを思い出しながら見た展覧会でした。これだけの年月を経て同じ絵を見るというのは感慨深いです。モネの睡蓮は水面に浮かぶ睡蓮の葉と写り込んでいる木の枝という構図がはっきりと理解できるようになりましたし、それに続く連作も見ているので少しは深く分かるようになりました。

この特別展の会期は6月24日まで。まだまだ間に合いますよ!
なお、7月14日からは今年最も期待している「ドビュッシー 音楽と芸術 印象派と象徴派のあいだで」が開催されます。ドビュッシーと芸術といえば、結びつきは絵画よりも詩、文学。なんとなくドビュッシー=印象派というイメージが強く、よくドビュッシーのCDジャケットにはモネの絵が使われていたりする。しかし実際は絵画においても印象派より少し後の時代、ポスト印象派(後期印象派とも言われるが、脱印象派を目指していたのでポスト印象派の方が分かりやすい)、象徴派がドビュッシーと結びつきが強い。展覧会予告を見ると、さすがにこのあたりは押さえているので一安心。ドビュッシーと詩との結びつきはあまり表に出てきませんが、かなり強いので気になる方は調べてみるのも面白いです。日本語訳は堀口大學がお薦めです。

今聴いているのは、 ドビュッシー [ビリティスの歌]
これは歌曲です。ドビュッシーは同じタイトルで違う曲、違うタイトルで同じ曲が結構あってややこしい。

2012年6月14日木曜日

パソコンの調子が悪いのが直った(ような気がする)

2日前よりデスクトップがいきなりブルーバックになるというあせる展開。ビデオカードに問題を抱えているので差し込んでいるスロットを変えてみたり、新しいメモリを買って様子を見たりしたのだが・・・・ どうやらビデオカードのドライバが影響をしていたようです。 ブルースクリーン時のエラー情報を収集・閲覧できるソフト「BlueScreenView」 このソフトを使ってブルースクリーン発生時の原因を探すと、nVidiaのドライバーが赤くハイライトされておりました。というわけで安定して動作していた頃の1つ前のドライバに戻して30分・・・。大丈夫かな~。 DDR2のメモリはもはや少なく、高いとは言わないまでもちょっと割高な買い物になりました。(2Gで2500円) 新しいパーツカタログを見てそろそろ買い替え時かなと思うのですが、動画の編集がサクサクできるマシンスペックが安くなるまではなんとか使いたい・・・。

2012年6月12日火曜日

なんということだ・・・ラヴェルの歌曲No1ではないか。






ドビュッシーのビリティスの3つの歌(Trios Chansons de Bilitis)を探したら出会ってしまいました。
これだからYouTubeは辞められない。
無伴奏の4部合唱曲。
Maurice Ravel [Trois Chansons]の第2曲[Trois beaux oiseaux du paradis]
[3羽の天国の美しい鳥]という曲です。

トロンボーン4本での演奏もどうぞ。




2012年6月10日日曜日

このネタはもう封印だ(ちょっとお笑い)

大阪(関西)のことが好きだ。大学時代の4年間を過ごした場所なのだが、この大阪という土地は(半分を過ぎようとしている)我が人生に大きな影響をあたえた場所。ステキな場所でした。

飲み会とか砕けた雰囲気のときに、関西出身の人が居たりすると「僕も大学の4年間大阪に居たんですよ~」といった流れに必ずなる。そして、同じ場所に居る大阪以外の出身の人に向かって「そう、大阪のお笑い大学に通っていたのですよ」と軽くボケると「へぇ!」で終わってしまう。このネタはバカボンのパパの出身大学をちょっと引っ掛けた個人的に気に入っているネタなのだが、「へえお笑い大学!どうりで・・・っていうかそんな大学あるんかい!」と見事なノリ突っ込みで返してくれた人は東京には誰もいない。

最近もこのネタを披露して思いっきりすべったのだが、すべった要因は
・東京人から見た大阪には「お笑い大学」なるものがありそう
・そもそも僕がお笑い大学出身っぽい
・ノリ突っ込みは高度なお笑いトーク
だと分析できた。とうわけで受けないこのネタは封印されることとなりました。このような事態になった場合は、ギャグである旨を明言し、しっかり否定しないと最終学歴がお笑い大学になってしまう。

最近、パゴダは箸が転がっても笑ってしまう時期。NHKのピタゴラスイッチの「ぼてじん」を見てからは「ぼてぼて」というだけで受けてくれる。
「ぼてじんの唄」を歌うのはフットボールアワーの岩尾!

2012年6月9日土曜日

雨が心を揺り起こした(ちょっとまじめ)

揺り起こした?こんな表現があるのか分からないけれどそんな気持ちです。
雨とあの白い花が心にさざなみを立てたようです。

関東地方もついに梅雨入り。梅雨、というと蒸し暑い、雨が嫌だというイメージが先行してしまうけれども、日本にとっては重要な恵みの雨の季節でもあります。こういうところをもっとアピールしたいところです。

今日は徒歩での移動のときに、面倒くさくて(雨を感じたくて)傘をささずに歩いていた。霧雨に近い小雨はいつの間にか服にしみこみます。梅雨の花といえばアジサイが有名だけれど、個人的には「クチナシ」の白い花が梅雨の花です。

あの、明るい黄緑色でちょっと硬い葉がてかてかと雨に濡れ、湿気を含んだ空気がクチナシの甘い香りを運んでくる。まさに梅雨です。アジサイと違ってクチナシの花はあっという間に終わってしまうのもそこはかとなくてよいものです。自然の変化にはとても短いサイクルがあって、これを見逃すとまた来年!チャオ!ということになってしまうので油断なら無いです。

クチナシの花を見ていつも思い出すこと・・・クチナシの実はとても綺麗な黄色を出すこと、母校の大学の入り口にクチナシが植えられていて、そこでこの花のよさを知ったこと、花言葉は「私は幸せ」ということ。

今聴いているのは、Mazzy Star 「Fade into you」
CSI:NY5 で流れた曲です。

2012年6月7日木曜日

国立新美術館へ行ってきました

先日(といっても5月24日のことだからかなり前だが・・・)六本木の国立新美術館へ行ってきました。

現在の特別展は
エルミタージュ美術館 世紀の顔 西欧絵画の400年
です。同時に催されている「セザンヌ パリとプロヴァンス」の方が人気のようでした。エルミタージュは7月16日まで、セザンヌは6月11日までが会期です。

エルミタージュはサブタイトルが示す通り西欧絵画の400年の歴史が良く分かります。ルネサンス以前、ルネサンス、バロック、ロココ、新古典主義、19世紀の諸派へと移り変わっていく様子が良く分かり、自分の好みがどこにあるのかを明確に示してくれます。

マティスの大作が来ており、見物客も多かったのだがひそかに見たいなと思ったのはモネの「霧のウォータールー」です。過去に国立西洋美術館所蔵以外のモネのウォータールは見た記憶があるのですが、どのウォータールーかは記憶にありません。しかし、この淡い紫色で塗り込められたキャンバスとうっすらと浮かび上がって見えてくる橋の形、まるで影のような船は懐かしい思いすらしました。
霧のウォータールー

モネの絵は遠くから見るとなんともいえない美しさを発揮します。そのことは暫く前に行ったブリデストン美術館でも実感しましたが、近くで見る絵の具の跡を見ているだけでは想像できない美しさです。エルミタージュ美術館展のモネも良かったです(モネはこの1点のみでした)。



ゆっくりできる時間が無かったので駆け足でしたが、主に19世紀の美術コーナーを堪能しました。観終わった後は外のベンチでミニクロワッサンで昼食。緑と風が気持ちよい六本木でした。

今聴いているのは、ラヴェル[ピアノ協奏曲]
ラヴェルのピアノ協奏曲は2曲あります。「左手のためのピアノ協奏曲」と普通の「ピアノ協奏曲」どちらも良い曲ですが、聞きなれている分左手の・・・の方が好きです。