2013年2月25日月曜日

最近読んだ本の感想

久々に読書熱が甦ってきた。忘れないうちに感想を残しておこう。

「レ ミゼラブル」 ビクトル ユーゴー
まだ読書中だけれど再読本なのでもう書いてしまう。冒頭の司教の説明の数十ページが唯一の苦痛。ほかはどんどん引き込まれる力があります。映画版のラストを確認するために再読中~

「アグルーカの行方」角幡唯介
副題は「129人全員死亡、フランクリン隊が見た北極」。フランクリンとはイギリスの探検家でヨーロッパからカナダ北部、北極圏を通ってベーリング海→アラスカ、アジアへ抜ける北西航路を探る途中で消息不明となった。その足跡を追う現代の旅なのだが・・・。現代人の極地旅行記は無事に帰ってきたという絶対的な安心感があるからあまりドキドキしない。一方で昔の話だとまさかここで死亡か?と考えたりしてドキドキするんだよな。

「犬の力」 ドン ウィンズロウ
アメリカの麻薬取締局とメキシコの麻薬カルテルの戦いの話(フィクション)です。CIAといい、DEAといい、アメリカの政府組織はやりたい放題ですな!暴力とそれを取り巻く力学(なぜ暴力をふるうのか)がリアルでしびれます。

「ジェノサイド」高野和明
どうやら直木賞候補となっていたようだけれども、ホントに?と思ってしまう内容。犬の力を読んだ後だったので戦争シーンとか主人公の表現の浅さを感じてしまった。しかし、僕がたまに考える「想像できないことは信じられない」というテーマを思い起こさせてくれた。

「予告殺人」アガサ クリスティ
初めて読むミス マープル。今となっては古き、良き時代の推理小説。推理とか生ぬるく感じたり、現代では科学捜査だよな・・・と思ってしまうが当時は最先端だったのでしょう。第一次世界大戦の雰囲気残る時代の話です。本よりも映像の方が楽しめるかもしれません。

今聞いているのは、ラヴェル [ステファン マラルメの3つの詩 第2楽章]
時間のある方は冒頭よりお楽しみください。時間の無い方は2分50秒から再生してください。


2013年2月20日水曜日

□字ック「タイトル、拒絶」を観てきました



知り合いが出演している舞台「タイトル、拒絶」を観て来ました。フライヤーの写真が示すように、舞台はデリヘルの待機場所(事務所)で、そこでのデリヘル嬢の人間模様が表現されていました。

なんとなく知っているデリヘルという言葉とその内容ですが、10分ほど観るとなるほどこういうふうな設定なのかと分かってきました。「俺がお前のこと、好きなわけ無いだろ、このブス!」とか言っていて、こういう言葉はもはやテレビレベルでは上品過ぎて放送されませんのでなかなか刺激的です。役者だけあって、なんとなくクズ男な雰囲気もでていて、言葉にリアルさがありました。


演劇って、観た直後よりも、観た後1週間くらいの間にジワジワと印象が強くなっていきます。それは、自分の人生と、舞台の上の世界とのつながりを感じることができるからです。デリヘル嬢と僕の生活は接点が無いけれども、そこに生きている人とのつながりは確かにあると感じるます。

この共感力の強さこそ、舞台の魅力だな。

この曲は、出演していた大数みほさんに。舞台のなかで一番ステキな声でしたよ。
[Much better down there]海がいい、沈めてくれ・・・







2013年2月6日水曜日

名曲発見!(バッハ)

僕がバッハに求めている音楽がまさにこれ!

 「音楽の捧げもの」 J.S.Bach Musikalisches OpferBWV1079




(ピアノでは無くて)チェンバロ、弦楽器、木管楽器も参加している、古典らしく若干のノイズ(チェンバロの響きというか、宗教曲にあるようなきっぱりとした割り切り感の無さ)というのが僕のなかでのバッハストライクゾーンなのですが、この曲はとても良い。バッハ特有のカノンというか無限にループしているようで変化していく様がいつまで聞いていても飽きないのです。

しばらくはiPodで通勤中にヘビロテ決定!