2013年8月31日土曜日

ベーステクノロジー

 好きな映画にジェームズ キャメロン監督の「アビス」があるのですが、終盤で「水を自由に操れるテクノロジーを持っている」というセリフが出てきます。ノベライズを読むともう少し深い説明があって、面白い発想だなと思いました。映画ではちょっと分かりにくいのですが、小説には水圧をコントロールしているのが誰かというのがかかれています。

 さて、我ら人類におけるベーシックテクノロジーは今のところ「電気」であると思うのだが、wikiによれば電気が一般生活に普通に使われるようになったのは19世紀後半ということで、まだ200年も経っていない。このテクノロジーは基本的にはどんどん発達していくから、たとえば僕が平均寿命くらいまで生きたとしたら、今から想像がつかない世の中になっているだろうけど、その原動力は電気に違いない。

 素人目から見て、電気はそこら中にあふれていて、発生しやすい物質(?)のように思える。静電気しかり、雷しかり、体内に流れる電気しかり。また、水、空気、熱などの運動エネルギーから電気を作りやすいのも良い点に思える。いつか電気は非常に安いエネルギーになるかもしれない・・・

 最近のゲリラ豪雨の最中、雷が光るのを見てそんなことを考えていました。ゴロゴロという雷鳴を怖がる方は多いと思うのだけれども、あれは雷によって空気が猛烈に加熱されその時に発する音らしい。そら、絶縁体の空気を電気が通るんだもんね。体表に静電気が発生したときでも大きな音がするから、雷レベルだったら轟音だよね。

夏も終わりになって、ゲリラ豪雨、夕立も少なくなってきました。数日前に巨大なかなとこ雲を見ました。その下はきっと大雨だったのですが、あの存在感にはやられてしまいます。

今聞いているのは、Debussyの月の光。フェデリコ フェリーニの「そして船は行く」を思い出します。

 

2013年8月27日火曜日

だが、断る


これは五反田にいたミスタ。代々木には広瀬広一がいました。そして今朝偶然に乗った山手線がJOJOASBトレインでした。この電車は・・・ヤバイです。中吊広告がクール。JOJOオタということを考慮しても、斬新な表現方法だと思いました。さて岸辺露伴はどこにいるのか教えてほしい・・・・だが断る!!!

2013年8月24日土曜日

従兄弟どうし



従兄弟同士

出世大名家康くん、ちょんまげがウナギ



浜松は相変わらず住みやすい街でした。田舎と都会が適度に交じり合っていていろいろ楽しめます。

写真左側はトピアリーで作られた「出世大名家康くん」です。浜松駅北口、駅前バスターミナル入り口にあります。写真右は、ハゼ釣りの途中の従兄弟同士。日陰でジュースを飲んでいます。パゴダはぶどう味のジュースが飲みたかったのですが、辛いつまりは炭酸のものしかなかったのでダイドーの「梅よろし」を飲んでいます。渋い選択です。二人の会話をなんとなしに聞いていたのですが、「暑いね」「うん、暑いね」、「ジュース美味しいね」「美味しいね」、「とんぼいるかな」「オニヤンマがいるとおもうよ」といたって平和。平和の大切を強く感じた時間でした。

自分のことを思っても従兄弟同士というのはけっこう仲良く遊んでいました。親が3人兄弟なのでパゴダには従兄弟がいますが、パゴダの子供の世代にはどうだろう。従兄弟がいるって今ほど普通ではないかもしれません。

パゴダが4歳で、りっくんが3歳。体の大きさや、知っていること、しゃべり方などさまざまな能力は結構入り乱れており、これでは勝てるけど、こっちは負けるみたいな面白い感じでした。

今読んでいるのは・・・司馬遼太郎「竜馬がゆく」
ついに最終巻。竜馬は殺される、というのは知っているのだけれどどのタイミングでその事件が起こるのだろう。この本の次はカズオ イシグロを読んでみようと思っています。

2013年8月18日日曜日

パゴダは今、虫が大好き

実家に帰省したときに、パゴダには昆虫ブームが訪れていた。夏の初めに保育所でカブトムシのペアを分けてもらい、飼育ケースに入れて大事に飼っていたのがブームの始まりだと思う。その直前くらいまでは恐竜が大好きだったのだが・・・目の前にいる生きている生物の存在感の勝利ということかな。
残念なことに貰ったカブトムシは蓋をこじあけ逃げられてしまったのだが・・・


夏休みの前半は妻と一緒に兵庫県の日本海側へ帰省していたのだが、そこでカブトムシとクワガタムシを採ってもらい、東京まで連れてきて熱中に拍車がかかっています。パゴダにとっても強烈な体験だったようでそれ以後は「虫取り」が一番やりたい遊びになったようです。

浜松では家の玄関先に小さなコオロギがいたり、クモがいたりは日常茶飯事で、カマキリ、(ムシじゃないけど)トカゲ、チョウ、ガ、(目もくれないけれど)アリ、トンボ、セミといろいろ見れたようでした。

中でも竜洋町にある磐田市竜洋昆虫自然観察館はとても良い施設でした。昆虫の展示と、昆虫が集まりやすいように整備している敷地内の林があるのですが、訪れたときには企画展として世界のクワガタムシ(とカブトムシ)の展示をしていました。

名前は知っているものの、実際はどんな感じなの?っていうのが外国産の甲虫だったのですが、ほんとにデカイ。驚きました。ヘラクレスオオカブト、ネプチューンオオカブト、ゾウカブト、ニジイロクワガタなどなど。しかも枝にとまったそれら大物を持たせてもらえて写真まで撮れる!なんてサービスが良いんだ。昆虫好きなキッズにはたまりません。


2013年8月16日金曜日

実家にて

久しぶりにパゴダと2人で浜松の実家に帰省中。浜松、いい街です。田舎と都会が、やや田舎優勢にまじりあって気持ち良いです。

昨夜は早く寝て、本日朝5時前に目が覚めたので一人散歩してきました。母が野菜を作っている畑をのぞいて、余っている土地を利用してスタートさせて貸農園をチェック。1時間弱の散歩ですがであった人7人全員から「おはようございます」と声をかけられました。そのうち一人は新聞配達中のノーヘルでバイクに乗っているオッチャン・・・・。

釣りに行ったときにトイレと自動販売機を借りに入った高校の生徒からもこんにちは、と声をかけられました。子連れというのもあって警戒度が低いのだけれども、同じ高校の先生や寮の管理人からも同じように声をかけられました。片や学校の裏側でたばこを吸っている生徒二名を妹が目撃しましたが(笑)


東京には都会の良さがありますが、こういう感覚、東京にいると忘れてしまいます。

今、庭に椅子を出して、ノートパソコンでyoutubeで音楽を聴きながら更新しています。ドリンクホルダーには麦茶。目の前のサルスベリ(兄の幼稚園の卒園記念樹)の花がほろりと音もなく落ちました。

ふふっーん、パゴダだけでなく父も休日を満喫しています。

今聞いているのは、Maurice Ravel [Menuet] ソナチネより第2曲
この曲は前出の高校の寮から聞こえてきました。練習しているようでテンポはすこしゆっくり目だったのですが、音程は外していませんでした。結構練習したんだな。この動画と同じくらいのテンポで演奏しています。高校生でラヴェルの、ソナチネのメヌエットというちょっと渋めの曲をまずまず弾きこんでいる・・・。
どんな人だろう?と想像していました。

この動画もアマチュアの演奏なんだけれど、プロのうまい演奏だけではなく、音楽を楽しんでいる、
音を自分のなかに取り込んでいる感がよくわかる演奏なので聞いていて楽しいです。

2013年8月10日土曜日

頭を殴られた(気分になった)

今日もとても暑い、という天気予報が言っていたのでちょっと早起きして「秘密の湖」という展覧会を観てきた。場所はメトロ水天宮前駅近くのミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクションです。

久しぶりに浜口陽三のカラーメゾチンとでも観ようかなと思って出かけたので、浜口作品が10点弱しかなっかのはとても残念だったのだけれど(パリの屋根もさくらんぼも観れなかった)、企画展の内容がよかった。

いわゆるコンテンポラリーアート、現代美術といわれる範疇なのだが、インスタレーション作品であった。中でも福田尚代の作品には頭をガツンと殴られたような衝撃を受けた。こんな考え方、表現方法をする人がいるのか・・・って世界観が広がります。

文庫本にある栞のひもをほぐして綿のようにした作品や、紙に小さな穴を穿つことで得もいわれる存在感を加えた作品、消しゴムや原稿用紙を素材とした作品・・・面白かったです。

このような現代美術と触れ合うと同じ時代を生きている幸せを感じますね。


2013年8月4日日曜日

日経新聞の一面、保坂和志の本、パゴダのアイス問答

新聞の情報はわりと適当、というのは意外と知られていないのだが、先日妻が勤務する会社の話題が日経新聞の一面に載っていて、その内容に関して「そのような事実は一切ありません」という通達がその会社内で出ていた、ということがあった。日経新聞は記事の確認に他の新聞よりも気を使っているという話を聞いていたのだが、日経よお前もか!

日経新聞の書評はあまり面白くないということで僕の中で評価は定着しているのだが、保坂和志「考える練習」という本が掲載されていて少し気になっていたので読んでみました。書評には「考えるということは、無意識のうちに言葉で考えているが、手を使う仕事であったり、スポーツなど体を動かすときにも考えをめぐらせており、これも立派な考えです」というようなことが載っていてひかれたからです。

保坂和志は2、3冊読んだことがある程度の芥川賞作家。日経の書評か・・・ということと保坂和志久しぶりに読んでみるかという読書スタート時のテンションです。

読んだ感想は・・・多少違和感もあったのですが面白かったです。考えるということはどういうことか、という本質的なことも書かれているのですが、印象としては保坂和志の頭の中をのぞいている感じです。そういう風に考えている(物事を捉えている)のかというのがわかりました。書評に載っていたように「体を使っても考えている」という話も面白いし、「NHKの100分でわかる文学というテレビ番組を引き合いに出して、名著がそんな短縮できるか」というような話も面白かったです。(余談だが、NHKも最近はこのようなミーハー、ハウツー的な番組が多くなったのだが、NHKだけあって良い子ちゃんの作った感が強く、つまらない)

ネットの持つ情報量が多くて、情報に埋もれがちなのだが情報量が考えの正しさを保証してくれるわけではなく、自分の発信の仕方、情報の捕らえ方にはもう少し気を配らなくてはならないなと思いました。

金曜の夜に近所の公園で地元の町内会の祭りがありました。妻とパゴダと3人でカキ氷を食べているとなんとアイスが振舞われるとのこと。振舞いのアイスがガリガリ君でした。パゴダが貰ったアイスを3人で食べたのですが、パゴダに「1つのアイスをどうやったら3人で食べられる?」と聞くと、「順番に一口ずつ食べればいいじゃん。まずパゴダでしょ、ママでしょ、おとうでしょ・・・」と応えました。なかなか良いアイディア、食べる順番も自分の欲望をあらわしていて良い感じです。