新聞の情報はわりと適当、というのは意外と知られていないのだが、先日妻が勤務する会社の話題が日経新聞の一面に載っていて、その内容に関して「そのような事実は一切ありません」という通達がその会社内で出ていた、ということがあった。日経新聞は記事の確認に他の新聞よりも気を使っているという話を聞いていたのだが、日経よお前もか!
日経新聞の書評はあまり面白くないということで僕の中で評価は定着しているのだが、保坂和志「考える練習」という本が掲載されていて少し気になっていたので読んでみました。書評には「考えるということは、無意識のうちに言葉で考えているが、手を使う仕事であったり、スポーツなど体を動かすときにも考えをめぐらせており、これも立派な考えです」というようなことが載っていてひかれたからです。
保坂和志は2、3冊読んだことがある程度の芥川賞作家。日経の書評か・・・ということと保坂和志久しぶりに読んでみるかという読書スタート時のテンションです。
読んだ感想は・・・多少違和感もあったのですが面白かったです。考えるということはどういうことか、という本質的なことも書かれているのですが、印象としては保坂和志の頭の中をのぞいている感じです。そういう風に考えている(物事を捉えている)のかというのがわかりました。書評に載っていたように「体を使っても考えている」という話も面白いし、「NHKの100分でわかる文学というテレビ番組を引き合いに出して、名著がそんな短縮できるか」というような話も面白かったです。(余談だが、NHKも最近はこのようなミーハー、ハウツー的な番組が多くなったのだが、NHKだけあって良い子ちゃんの作った感が強く、つまらない)
ネットの持つ情報量が多くて、情報に埋もれがちなのだが情報量が考えの正しさを保証してくれるわけではなく、自分の発信の仕方、情報の捕らえ方にはもう少し気を配らなくてはならないなと思いました。
金曜の夜に近所の公園で地元の町内会の祭りがありました。妻とパゴダと3人でカキ氷を食べているとなんとアイスが振舞われるとのこと。振舞いのアイスがガリガリ君でした。パゴダが貰ったアイスを3人で食べたのですが、パゴダに「1つのアイスをどうやったら3人で食べられる?」と聞くと、「順番に一口ずつ食べればいいじゃん。まずパゴダでしょ、ママでしょ、おとうでしょ・・・」と応えました。なかなか良いアイディア、食べる順番も自分の欲望をあらわしていて良い感じです。
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