2013年9月27日金曜日

深夜には下弦の月が出る、きれいな空だった

昨日の雨は、台風ではなかったが、今日は朝からとてもよい天気。

湿度の低い乾いた風が常に吹き、空の8割以上が抜けた青。低気圧が去った後の特徴的な色は濃くないが深みのある色です。半袖の時期は終わり、東京ではほんとに短い、長袖1枚の時期がやってきました。

この時期、この冷たい空気はなんともいえない物悲しさを帯びているように感じます。そんな風を感じなが、聴いている音楽はドビュッシーとラヴェルの室内楽。読んでいる本は、高村薫。直近で読んでいたのが石田衣良だったので、それへの反発も込めて高村薫の「冷血」を選んでみました。秋の夜長にはもってこいの本です。



2013年9月8日日曜日

食欲よりも・・・遊びたい

食欲よりも・・・遊びたい、これは4歳になるパゴダのこと。朝起きて、さぞ腹が減っているのではと思うのだが、朝食の前に「クワガタをさわって遊びたい」と言っていた。

少しさわってすぐにご飯食べるかなと思っていたのだが、なんだかんだで30分くらい遊んでおり、親は食事終了。その日は10時からカプラで遊ぶ約束をしていたので、「早くご飯を食べるように」と促すと、遊びを中断されたのが悲しかったのか、ウルウルと涙目になっていた。「遊びを中断されて悲しい」ってなかなか素敵な感情で、もう少し大きくなるときっと「分別、わきまえ」ができてこんな表情はしなくなるだろう・・・・なんてのん気に考えながらパゴダを説得していたのだがなんか感情論へと流れが行ってしまい、「おとうは意地悪だよ!嫌いだ!」と言われてしまった。それに正論で「おとうは意地悪なんてしていない。悪いのは親の言うことを聞かないパゴダだ!」というと、言い負かされて悲しくなったらしく泣きながら体当たりしてきた。

怪獣ごっこならやられ役を引き受けるのだが、ちょいとシリアスなのでひょいとパゴダの体を持ち上げて床に押し付けた。すると今度はもっと助走距離をとって体当たり・・・これも軽くいなすと、我が家でもっとも直線距離の長いところから全速力で体当たりしてきた。パゴダは本気なようなのでこちらも負けるわけにはいかず、パゴダを負かしたのだが、相当悔しかったらしくて人のいない部屋に行ってすねていた。押入れの前ですねていたので見た瞬間笑いそうになってしまったのだが、危ないところで我慢できました。

パゴダと生活をしていて、彼の心情を想像して複雑な思いをすることもあるし、自分の中にも発見することが多い。


今聞いているのは、ラヴェルの 「3羽の美しい極楽鳥(Trois beaux oiseaux du paradis)」なのですが、珍しい日本語版。フランス語版の方が美しいのだけれど、詩の意味が分かるとまた違って聞こえます。