2010年12月31日金曜日

永遠にバッハ

 作業用音楽、という言葉を知ってはいるほどにオタクなのだが、最近の作業用音楽はiTunesで聴くラジオのバッハ専門局です。(iTunes→Radio→Classical→RADIO BACH)。何が良いかというと1曲ずつではなく、1トラック単位で曲が切り替わっていくのです。そのため、テンション低いときにマタイの受難曲を延々聞かなくて済むというわけです。好きなチェンバロの曲を始めとして宗教曲、器楽曲とバラエティに富むので素敵です。主に夜聞くことが多いのですが、バッハは交響曲のように大音量になったりしないもの良いところ。聞き流せますね。

なんといいますか、Bachって割と年末年始の雰囲気にもあうと思いません?

今聴いているのは、もちろんiTunes[Radio Bach]
無伴奏チェロソ組曲とか無伴奏パルティータ(しかも演奏はメニューイン)といった良く知った曲もたまに流れるし、面白い。

2010年12月30日木曜日

西武池袋本店の屋上

本日は父と子の休日。というわけで電車を乗り継いで西武の本店までやってきました。山手線ではたくさんの電車をみることができてパゴダもご満悦。「ノジョミ(のぞみ)来るかなあ~」、「電車大きいねえ」「しゅっぱーつ、しんこー」と喜んでいました。西武に着いてからは天気が良いので屋上へ。

割と広いスペース(そしてうどん屋も)あるのは知っていたのですが、パゴダ好みのものもありました。魚屋(鮮魚ではなくて、熱帯魚や金魚とかです)。私が子供の時も西武デパート浜松店の屋上の魚屋によく行ったのを思い出します。1回50円(30円かな・・・)の金魚すくいで腕を磨いたものです。

さすがに西武の本店だけあって、売っている金魚の格も違いました。10,000~30,000円位のランチュウが中心です。出目金や和金も5,000円を超える特大サイズばかり。大人がみると結構グロイのですがパゴダは大喜びで「金魚大きいね」とか「いっぱいいるね」と言っています。

その後「まださかなみる」というパゴダをつれて、ペットコーナーへ。そこにはインコ、ハムスター、ウサギ、イヌがおりました。インコを見ては「オウムのピーちゃん、クェー」(保育園の近所のオウムの鳴き声)と言い、ウサギ(毛がモコモコでウサギに見えるか微妙)を見ては「ぴょん、ぴょん」と言っていました。おしゃべりが大好きで、聞いているこちらも楽しいです。

写真は屋上のスペースで遊ぶパゴダ。広い場所は楽しいですね。

今読んでいるのは、横溝正史[貸しボート13号]
初めての横溝。適当に手に取ったのですが、金田一シリーズでした。時代の進化と共にミステリーは激しく進化していると思うのですが、今でも面白い。
Posted by Picasa

2010年12月17日金曜日

東京という街は・・・・

東京という街は人が多すぎて、たまに自分の存在がはかなくも消えてしまいそうに思えてしまう。人が多すぎるので、相対的に人と人との関係は薄くなり、道端で倒れている人を見ても人々は気がつかない振りだ。先日はJRの駅の階段でゲロをしていた女性を見てしまったが上っているエスカレーターから降りてわざわざ駆けつけるようなことはなかった。うーーーん。また別の日に公園で炊出しに集まるホームレスの群集。宗教関連の団体主催のようでホームレスを前に説教をしていた。神はすべてをお見通しなのです。神を信じない人は、死ぬ直前になって、死というものに恐怖するのですと言っていた。極楽浄土脅迫系の宗教団体のようでしたが、炊出しの内容は何かの汁物、パンの耳、微妙なリンゴ、アメリカテイストのお菓子といった内容でした。集まっていたホームレスは100人くらい。うーーん。

そして毎年見るのが歳末助け合い鍋・・・・。うーん。微妙な匂いがプンプンです。なんかこの浮ついた年の瀬の空気を感じると物思ってしまいますね。そしてふと思うのは酒を浴びるように飲んでいたあの人のこと。酒とバイトに明け暮れていた人を知っているのだが、今無事に暮らしているのだろうか・・・

今聴いているのは、Claude Debussy [家の無い子らのクリスマス]
世間の幸せそうなクリスマスのイメージにはぴったりとこの世の中の闇がくっついているように思われてしょうがない。

2010年12月15日水曜日

歌っています

最近、パゴダは良く歌う。アンパンマンの歌を。図書館で借りてきたCDをかけてあげると、くるくる回って喜びます。好きな曲は「アンパンマン体操」と「勇気りんりん」。やなせたかしが作詞した子供向けの歌詞なのだが、言葉がストレートで大人の心も揺さぶります。「じゃむおじさーーん」という箇所がちょっとたどたどしく可愛らしいです。ちなみに歌いながらクルクル回っています。

さて、パゴダは聞こえた言葉をそのままオウム返しすることがうまくなってきたのですが、おお!と思うことも多いです。先日は「レモンカード」という言葉をすぐに覚えました。これはレモンカードを作っていた、その最中にレモンの匂いを嗅がせたり、レモンもカードも知っている言葉だからすぐに覚えたのだけれども、初めて聞いた言葉だからちょっと珍しくてすぐにオウム返しをすることがまれにある。これは不思議だ・・・・次回に続く

今読んでいるのは、宮嶋茂樹[不肖・宮嶋 南極観測隊ニ同行ス]
好みが分かれるけれども、気軽に読めるし面白いです。週刊誌ってちょっと見下していたけれども最前線の雰囲気が伝わってきました。

2010年11月30日火曜日

紅葉で遊ぶ

家から少し離れたお寺の公園へ行こうと思ったのだけれども、出発がやや遅くなったのでわりと近所だが大きな公園に行き先を変更。途中のパン屋で昼ご飯を購入。ここは近所では名店のブーランジェリー イチという店。もともとメゾンカイザーでチーフベイカーをしていた人の店で小麦の香りとフランス風のパン、キッシュ、サンドイッチが楽しい店です。個人的にはもう少し焼きが入っているほうがパリッとした食感が出るのではないかと思うのですが、好みの範囲か。そこで、栗のパン(パゴダ用)、ヴィエノワーズショコラ(パゴダと大人用)、ベーコンとアボカドのチャバダサンドイッチ(大人用)を購入。飲み物は家でいれたカモミールとダージリンのハーブティ(大人用)、ほうじ茶(パゴダ用)。

公園につくとそこには秋の素晴らしい風景が広がっていた。公園は斜面をうまく使って作られており、立派なケヤキが植えられている。ちょうど紅葉のピークを迎えており、 風が吹くたびに黄色い葉っぱが舞い落ちてその動きはまるで雪の様だった(と妻が言っていた)。ケヤキは赤茶色に紅葉する場合も多いのだが、その公園のケヤキは綺麗な黄色でした。パゴダも葉っぱの上をカサカサさせながら歩くのは楽しいようで、「ばいきんまんせんにん、ばいきんまんせんにん・・・」と言いながら遊んでいた。ばいきんまんは彼のヒーロー?なので楽しいのかな、と思っていたらどうやら拾った桜の木の枝が「(ばいきんまん仙人ではなくて)バイキン仙人」の持っている杖を連想していたようだ。細かいところまで理解しているのと、テレビのバイキン仙人の杖と今自分が持っている棒が同じものと認識できることにも驚いております。

今聴いているのは、cinnamon [Moments]
懐かしい曲です。高校時代はこの曲ばかり聞いていたな。おかげで今でも時々聞く曲となりました。

2010年11月26日金曜日

ポプラの形

 形が好きな木といえば、ケヤキ、タイワンフウ、ポプラがあげられる。ケヤキの箒のような枝ぶりは綺麗だし、やや黒い樹皮も素敵な色だ。タイワンフウの堂々たる樹形はどうだろう。タイワンフウの大きな葉っぱが風に揺れる様をみるのは爽快だ。茶色く変色した葉っぱをガサガサ言わせながら踏み鳴らすのも秋の楽しみ。風を受けて地面を動く落ち葉は秋の生き物。

そしてポプラ。ポプラを見るたびに独特な雰囲気を持っているなと思う。ポプラは葉が割と大きく、たぶん柔らかいのだろう。そのため、風に吹かれるとさわさわとよく動きます。ポプラは根が浅いようで幹も良く揺れます。ちょっと風が強い日には、大丈夫かな・・・倒れないかな・・・と心配となるほどに揺れる。実際に台風で倒れてしまったポプラの大木を見たことがあります。かつて書いたことがあるのだが、大学のオケの練習室の窓からも遠くポプラの梢が見えたのでした。そのポプラが、もうすでに10年以上も前の月日となった日々を思い出させる触媒の役割をしています。灰色の今にも雨が降りそうな雲をバックに、ポプラの葉っぱの裏側の白がその雲の色と同化しそうであった。あの時に弾いていた曲は覚えていないのだが(たぶん時期的にラフマニノフの2番か)、漠然と感じた不安は今も思い出せるのである。

今聴いているのは、 ラヴェル[ラモーを讃えて]
この曲を初めて聴いたのはいつのことだろう?その時の感想はまったくない。亡き王女を通してラヴェルを知ったのは高校くらい。ラヴェルのオケからピアノに入ったのは大学からだ。その後、偶然にラヴェルの弦楽四重奏曲をライブのアンコールで聴き衝撃を受けた。それでラヴェルは室内楽が中心になったのだが、ここ数年でまたオケなど編成が大きい曲も聴くようになってきました。

2010年11月25日木曜日

blog遍歴

ブログ、といえば兄のサーバーに居候させてもらったMT(hidkの1000年weblog)から始まって、MTが有料化されたのでWP(half of what I'm saying is meaningless)に乗り換え、その間にこっそりとexciteBlog(Oneway ticket)を使って今はこのBloggerにたどり着きました。blogもだいぶ進化したなあとしみじみ思います。Bloggerはわりとシンプルで使いやすいのでいいですね。

ブログを選ぶときは「デザイン、カスタマイズの可能性、設置の簡単さ」の3点に注意します。契約しているBiglobeのブログサービスはウェブリブログといってちょっと名前が微妙だったのでパス。広告が入るのもどうかな・・・と思いBloggerに決めました。カスタマイズについてはBloggerならば情報が多そうだし、Googleなら何とかしてくれているでしょ!という期待を込めております。設置については・・・今時のブログはあっという間に設定完了ですね。レンタルサーバー上に設置する場合もそんなに難しくないようです。このあたりは進歩したな~と強く思う点です。

今読んでいるのは、恩田陸[夜のピクニック]
週末の日経で紹介されていたので早速読んでいます。とある高校の夜通し歩く行事の中で男女4人を中心に揺れ動く若い心・・・といった感じでしょうか。すでに遠い目という感じで読んでいますが、確かに誰にでもある時代ですよね。

2010年11月22日月曜日

ノロウィルスか風邪か・・・

こんな気持ち悪かったのは久々です。木曜日の21時頃、職場でなんとなく嫌な予感がし始め・・急いで家に帰る途中の電車でまず「うっ」ときました。そうとう嫌な予感が漂っていたのですが・・・。風呂にも入らず、急いで布団に倒れこむも気持ち悪さで眠ることはできず。そのうちに「うううっ」と来て、トイレに駆け込みました。この衝動ってツワリの疑似体験?という思いが一瞬だけしたのを覚えておりますが、後はひたすら格闘です。

俺の腹に存在する何がそんなに嫌なのだ?よくもこんなに反応するな・・・と自分を呪いながらひたすらもどしておりました。そのうちに下痢の症状も出始め・・・・22時過ぎから朝の5時位まで阿鼻叫喚の時間が続くのでした。

翌日の昼となると症状事態はだいぶ収まったのですが、午前中の部ぎりぎりになって近所の病院へ行きました。その時にみた青空と雲のなんと美しかったことか・・・

今読んでいるのは、ヘルマン ヘッセ [郷愁]
なんとも純文学でした。青春のあの青臭さを思い出して、ちょっと複雑な気分になりました。

blog再開

ここ数年の間、遠ざかっていたblogを再開してみようかな・・・ようやく重い腰を上げました。空白の間にだいぶ変わった身の周り。そのあたりのことも話題にしていきたいと思います。

 季節はいつの間にか冬の気配が濃厚になってきました。冷たい風に吹かれたときの、このそこはかとない寂寥感は、厳しい季節を前にしてDNAに呼び起こされた太古からの感覚なのだろうか。身近な所まで紅葉の報せが来ておりますね。身近の木々はいつ変化をするのだろうと思っていたら、すでにちらほら色づいていました。イチョウの黄色にナンキンハゼの赤、東京にはプラタナスの薄茶色が多い。

今聴いているのは、 Claude Debussy [Cello Sonata]
ドビュッシーのチェロソナタです。なんとしみじみといい曲だろう。言うまでも無くチェロとピアノは相性がよい。チェロとヴァイオリンも相性が良いけれども、ピアノの方が枯れた感というか落ち着きがあって重厚だ。秋から冬にかけてはお薦めの編成です。

2010年11月17日水曜日

男の子?女の子?


 食後にカステラを貰ってご満悦なパゴダ。今日は父親(私です)が保育参加をしてきました。通常は朝保育所にパゴダを預けてバイバイ~なのですが、平日に休みだったので保育に参加しました。どんな風に過ごしているのかは、保育日誌を読んでいるのでだいぶ分かっているのですが実際に絵本を読んでもらっているときの表情やしぐさ、友達との遊び方やコミュニケーションのとり方をライブで見れたので楽しかったです。

同じ位の年齢の子を、友達、遊び仲間としてはっきりと認識しており、相手の反応を見ながらしゃべったり触ったりしていました。紙を丸めたおもちゃを取り合って、取り合いに負けて泣いたり、バスタオルの上に乗って、それを引っ張ってもらって大喜びしたり、僕の膝の上に別の子が乗ってきてそれにヤキモチ焼いたり・・・・。自宅で家族3人の時が一番リラックスしているのは間違いないのですが人とのふれあいで学んでいくことのなんと多いことか。DNAには存在しても、覚醒しないことって多いなって実感しました。

さて表題。女の子が髪を結びなおしてもらっていました。それをみたパゴダは「やって~やって~」とリクエスト。ハンドクリームを塗ってもらうのや、耳掃除も好きでトリートメント好きなようです。こうやって髪を結んでいるとまるで女の子の様です。この年齢ではまだまだ男女差はあって無いようなものです。

今聴いているのは、ドビュッシー [パゴダ] 版画より
web上でのパゴダの名前はこの曲から採りました。

2010年11月15日月曜日

言葉を覚えるパゴダ

 最近のパゴダは言葉を覚える・・・というかオウム返しに言うことが多い。下品な言葉はなるべく使わないように心がけているのだが、ついに心の隙をついて出てしまった言葉をパゴダはラーニングしてしまった。パゴダが目ざとく拾った言葉とは・・・「ヤバイッ」。たぶん、朝忙しくて「ヤバイ、時間が無い」とか言っているのを聞いたのだろう。

あどけない顔して「ヤバイネ」、「ヤバイヨ」思わず笑いそうになりますが、これ以上覚えないように無視しております。2歳を前にして、言葉によるコミュニケーションが取れるようになってきたのでお互いのストレスがだいぶ少なくなりました。

今聴いているのは、モーリス ラヴェル [洋上の小舟]
ピアノ版です。オケ版もありますが、なんだかぼんやりとした雰囲気になってしまいます。ピアノはコンパクトにまとまっていて、波に揺られる舟の様子が想像できます。この波と舟の揺られ方は人によってかなり想像する状況が違いそうです・・・。ストリンドベリの絵ほどではないけれども、僕の心のなかでは結構揺れています。

2010年11月8日月曜日

バザー

 この週末は子供の通っている保育園のバザーでした。保育園の特徴で行事は何でも全力投球。そして大人も全力です。影から冷ややかな眼差しでがんばる人たちを眺める・・・という訳にはいきません。


僕が担当したのは「おもちゃ・10円雑貨」というコーナー。主に10円雑貨を担当しました。10円雑貨はつまりは掘出物コーナーで割と人気があるのですが、売上はさっぱりあがりません。値段が付くか付かないか際どい物がおいてあって、まあお金に換われば御の字なのですが・・・それでもお客さんとの交渉は発生するのです。

まずは「10円コーナー」なので皆怪しむ眼差しを向けてきます。しかし好奇心もちらほら見られます。もしかしたら何かいいものが紛れ込んでいないかなという淡い期待もあるわけです。女性には100円ショップで売られているような実用品、風呂、台所回りの消耗品が良く売れます。一方で男性は趣味のもの、普通に売られている時との価格差が大きいものを手に取る傾向があるように終われました。

小学生の高学年位の男の子が熱心に通ってくれました。こんなガラクタ商品を嬉々と選び、大きな袋に一杯買い物をしていました。大丈夫かな・・・家で怒られないかなって心配してしまいました。

うちのパゴタはまだ小さいのでバザー会場にはこれなくて残念。

今聴いているのは、ドヴォルザーク [交響曲第7番]
これ、名曲です。4楽章が割りと短くてあっという間に終わってしまうのがなんか物悲しいです。

2010年11月2日火曜日

このblogについて

タイトルの「oneway ticket」はthe Abyssという映画の中でVirgil(エド ハリス)が言った「Dont cry baby. Knew this was one way ticket, but you know I had to come. Love you wife.」言葉より。the Abyssは今でも好きな映画です。そう、人生もつまりはone way ticketだったりするのです。



このコーナーも復活。

今聴いているのは、Maurice Ravel [Le jardin fe'erique] 演奏 Martha Argerich
記念すべきこのblogで初めての曲はラヴェルのピアノ曲、マ メール ロワから「第5曲 妖精の園」。
演奏はアルゲリッチです。アルゲリッチはどちらかというと際物のピアニストかと思っていた(日本でいえば不二子ヘミングのような)けれども、なんと素晴らしい演奏か。鳥肌が立ってしまいました。音が柔らかいのだけれども、響きはノーブルで、絶妙なテンポがラヴェルの計算された奥深さをよく表している。そう、指揮者のピエール モントゥみたいな雰囲気です。