形が好きな木といえば、ケヤキ、タイワンフウ、ポプラがあげられる。ケヤキの箒のような枝ぶりは綺麗だし、やや黒い樹皮も素敵な色だ。タイワンフウの堂々たる樹形はどうだろう。タイワンフウの大きな葉っぱが風に揺れる様をみるのは爽快だ。茶色く変色した葉っぱをガサガサ言わせながら踏み鳴らすのも秋の楽しみ。風を受けて地面を動く落ち葉は秋の生き物。
そしてポプラ。ポプラを見るたびに独特な雰囲気を持っているなと思う。ポプラは葉が割と大きく、たぶん柔らかいのだろう。そのため、風に吹かれるとさわさわとよく動きます。ポプラは根が浅いようで幹も良く揺れます。ちょっと風が強い日には、大丈夫かな・・・倒れないかな・・・と心配となるほどに揺れる。実際に台風で倒れてしまったポプラの大木を見たことがあります。かつて書いたことがあるのだが、大学のオケの練習室の窓からも遠くポプラの梢が見えたのでした。そのポプラが、もうすでに10年以上も前の月日となった日々を思い出させる触媒の役割をしています。灰色の今にも雨が降りそうな雲をバックに、ポプラの葉っぱの裏側の白がその雲の色と同化しそうであった。あの時に弾いていた曲は覚えていないのだが(たぶん時期的にラフマニノフの2番か)、漠然と感じた不安は今も思い出せるのである。
今聴いているのは、 ラヴェル[ラモーを讃えて]
この曲を初めて聴いたのはいつのことだろう?その時の感想はまったくない。亡き王女を通してラヴェルを知ったのは高校くらい。ラヴェルのオケからピアノに入ったのは大学からだ。その後、偶然にラヴェルの弦楽四重奏曲をライブのアンコールで聴き衝撃を受けた。それでラヴェルは室内楽が中心になったのだが、ここ数年でまたオケなど編成が大きい曲も聴くようになってきました。
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