季節の移ろいを何で感じるだろうか。僕は匂いと夕空の雰囲気で感じることが圧倒的に多い。最近だと春の気配は何と言っても温かい湿った強い南風からだ。通称春一番。そう、あの風は湿度と温かさの中に、かすかな埃っぽさの匂いと荒れ狂う圧力を秘めている。冷たい冬の風の、常に一定方向から吹き付けてくるのとは違う、高い圧力に押し出され荒れ狂う力強い空気を感じる。
最近薫ったのは沈丁花。冬と春をつなぐかおり。思わずどこに木があるのか探してしまいます。冬にはこんなにかおりを漂わせるものがないからね。おお、自然も目覚め始めたなって感じるわけです。
今読んでいるのは、伊集院静[潮流]
初伊集院です。なんというか、その時期の時代を色濃く描いているという意味の時代小説だ。こういう時代もあったんだと感じました。もう2、3読んでみなくてはね。
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