水の反映、という曲はもちろんクロード ドビュッシーの映像第1集に納められているピアノ曲である。この曲は結婚する前の妻と良く聞いた曲です。それ以前からドビュッシーは好きな作曲家の筆頭だったのだが、水の反映はあまり好きな曲ではなかった。水の反映というタイトル通り、ゆれる様な音の運びが優雅で、その時の僕はもっとメランコリーな曲(例えばラモーを讃えて)の方が好きだった。妻はピアノを弾くのが好きで、ドビュッシーもよく練習したけど難しい曲が多いよ教えてくれた。ドビュッシーのピアノ曲について、演奏する人の立場というのをはじめて意識したのがそのときで、それはやはり後に続く僕の音楽観を変化させる出来事であった。
最近、ふと淀、中書島、丹波橋、樟葉、長岡京、向日、八幡など大阪と京都の境目の地名を聞いた。懐かしい。大阪や京都の様々な風景がよみがえってくる。淀川の河川敷を歩いたときのことや、寝屋川のたこ次郎という絶品のたこ焼き屋やインクルージョンという美味しいケーキ屋のこと。京阪沿線の風景も思い出される。
特に阪急電車沿線に住んでいた大学時代は淀川を高槻側から見ていたが、京阪電車沿線に妻が住んでいたので反対側からよく見るようになった。同じ川もだいぶ印象が違って見えた。
そんな時から早10年ほどの月日が流れた。間違いなく遠い昔なのだが、ずいぶんと物理的にも、気持ち的にも遠いところに来た気がする。そしてパゴダも満2歳になっている。
そう、本日は3回目の結婚記念日であるのだ。
今聴いている曲は 青柳いづみ子演奏、ドビュッシー[映像第1集]
築地で青柳さんのドビュッシーのコンサートに行ったときは、妻は妊娠中でした。まだ妊娠が発覚する前だったのですが・・・。「水の反映」→「ラモーを讃えて」と連なる2曲はとても素敵な曲です。
結婚記念日、おめでとう!
返信削除結婚、子供の出産、と、幸せに過ごしてそうで何よりです。
大学時代は遠い昔のような、でも楽しい思い出でいっぱいだなあ。
私も物理的に遠くに来てしまいました。精神的には・・・意外と本質的なところは変わってないかも(笑)