知合いの知合いから教えてもらった「アンリ・ル・シダネル展」を観に新宿の「損保ジャパン東郷青児美術館」に行ってきました。何気に東郷青児美術館に行ったのは初めてでした。
なるほど、日本ではまだひっそりと紹介されている程度の認知度なのだけれどしっとりと落ち着いて、光の扱いを大事にする画家なのが良く分かりました。個人的には広島に住んでいたときにひろしま美術館の常設展示の目玉として「離れ屋(ジェロブロワ)1927年」を何度も何度も観ていたのですが、まとまった個展は初めてだったのでとても楽しめました。
19世後半~20世紀初頭のフランス人画家というだけで興味深々。印象派と時代的にもかぶり、かなり影響を受けているのが分かるのですが、「印象派には属さず」という説明に納得。
月の明かりに照らされた絵がたくさんあり、月の光の魅力に気がついていた人なのだなと分かり月オタクとしてはうれしくなりました。丁寧な筆使いと、落ち着いている色調、花を中心とした風景画、しっとりとした印象から、知合いの知合いの趣味の良さも感じられました。
「運河(アミアン)1901年」(パステルの傑作)、「月明かりのなかの教会(ビュイクール)1904年」、「夕暮れの小卓(ヌムール)1921年」がステキでした。
結構な作品が個人蔵となっているのも気になった点です。きっと日本国内にあるんだろうな・・・。東京の次はひろしま美術館での開催なのだが、きっと広島の方が内容が充実している予感!
今聴いているのは、Gontiti[My Favourite Things]